40代からの矯正治療は
“ゴール”ではなく
“入口”ですNew beginning
40代になると、歯や歯ぐきに変化が現れやすくなります。実際に40歳以上の約6割の方が歯を失っているといわれています。その原因は、歯列の乱れによる清掃不良や虫歯・歯周病、不正咬合による歯の破折や顎関節のトラブルなど、多岐にわたります。
これらは相互に影響し合っているため、矯正治療単独では不十分です。大切なのは「矯正治療を入口として、口腔全体の健康を見直すこと」です。歯の位置を正すことは、すべての歯科治療の基盤となります。
この先求められる
歯科治療の考え方
部分的治療の限界
噛み合わせ・歯並び・虫歯・歯周病・補綴治療はすべてが連動しています。矯正治療だけ、インプラントだけといった部分的な治療では根本解決につながりません。乱れた咬合は歯磨きのしにくさから、虫歯や歯周病のリスクを増加させます。
結果として歯の破折や抜歯につながる可能性が高まります。咬合を基盤にした総合的な治療が、40代以降には不可欠です。
| “生理的”か“病的”かを 見極めることが重要 | |
|---|---|
| 生理的なケース | 軽度の叢生があっても、顎関節や咬合に問題がなければ治療を急ぐ必要がない場合もあります。 |
| 病的なケース | 顎の痛みや咬合不良がある場合は、矯正治療による改善が求められます。 |
歯並びを整えることから始まる、
お口全体の健康管理 Dental wellness
矯正治療を成功させるためには、歯並びだけでなく、お口全体の状態を総合的に診断する力が必要です。虫歯や歯周病、噛み合わせ、欠損歯、被せ物など、お口の健康に関わる要素は多岐にわたります。
マス歯科・矯正歯科では、矯正治療だけでなく、インプラントや補綴(被せ物)、そしてお口全体の機能に深く関わる咬合(噛み合わせ)に関する豊富な知識と経験を持つ院長が、患者様一人ひとりの状態を総合的に診断します。一般的な歯科医院では、専門的な治療ごとに別の医院を紹介されるケースが少なくありません。
しかし当院では、矯正治療をきっかけに、お口全体を根本から健康にするための治療計画を一貫してご提案します。
矯正治療で歯の位置を整えながら、必要に応じて虫歯治療や歯周病治療を行い、さらに被せ物やインプラントを組み合わせることで、長期的な視点で将来のお口の健康を見据えた包括的な治療が可能です。
複数の医院に通う手間を省き、患者様に安心してすべての治療を任せていただける体制を整えています。
矯正とインプラントの連携で、
失われた歯と
噛み合わせを再構築 Bite reconstruction
中高年の方で歯を失ってしまった場合、単に見た目を整えるだけでは、お口の健康を長期的に保つことは困難です。そこで有効なのが、矯正治療とインプラント治療を組み合わせたアプローチです。
まず、矯正治療で残っている歯の位置を理想的な場所に動かし、インプラントを埋入するためのスペースを確保します。歯並びが整った後、欠損部分にインプラントを埋入することで、歯の機能を回復させるとともに、噛み合わせ全体を安定させます。
この二段階の治療によって、単に歯を補うだけでなく、治療後の再発リスクを大幅に下げ、ご自身の歯のようにしっかりと噛める機能を長期にわたって維持できます。
未来の健康を考えるなら、
インプラントが有効な選択肢
歯を失った場合の治療法として、インプラントは非常に優れた選択肢です。インプラントは、顎の骨と直接結合するため、まるでご自身の歯のようにしっかりと固定され、隣の歯を削る必要がありません。このため、隣在歯への負担がなく、健全な歯を保てます。
一方、ブリッジ治療は隣の歯を削って支えにするため、健康な歯に負担をかけ、二次的な虫歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。
また、入れ歯のように動揺したり、清掃がしにくかったりするデメリットもありません。インプラントは、噛み合わせを安定させ、長期的な予後を考慮した上で有効な治療法の一つと言えるでしょう。
精密な被せ物で、
歯の寿命を延ばす
矯正治療やインプラント治療で歯並びや噛み合わせを整えた後は、精密な被せ物(補綴物)を装着することで、お口の健康をさらに強固なものにします。
当院では、熟練した歯科技工士と連携し、適合精度の高い補綴物を提供しています。
歯と被せ物の間に隙間があると、そこから虫歯菌や歯周病菌が侵入し、再治療が必要になるリスクが高まります。
しかし、精密な被せ物は歯にぴったりと密着するため、そのリスクを防ぎ、歯をより長く保つことにつながります。
見た目の美しさだけでなく、噛み合わせの機能も考慮して製作するため、お口全体のバランスが整い、おいしく食事を楽しめる豊かな生活を取り戻すことができます。